メニューから 「設定(O)」−「Webサーバ(W)」 - 「基本設定」 で表示される設定ダイアログについての説明です。


■Webサーバを使用する(チェックボックス)
このチェックボックスにチェックすると、BlackJumboDogがWebサーバとして機能します。

---------- [基本設定] ----------
この設定ダイアログでは、Webサーバの基本的な各種の設定を行います。

■クライアントから見たポート(テキストボックス)
Webサーバの待ち受けるポート番号を指定します。(通常は 80 を指定します)
半角の数字で指定してください

■待ち受けるネットワーク(テキストボックス) v2.6.0以降
Webサーバ機能における、待ち受けるネットワークを指定します。

待ち受けるネットワークの設定要領はこちら

■ドキュメントルート(テキストボックス)
Webサーバのドキュメントを配置するディレクトリを指定します。
ここで設定したディレクトリの下は、全て外部からアクセスできるようになるため、設定には注意が必要です。
たとえば、C:\ などを指定すると、クライアントからc:\windows配下などがアクセス可能になってしまうため 重要なファイル等を外部に提供してしまうことになります。
通常は、c:\web 等、Webのコンテンツを配置するための専用のディレクトリを指定します。
他の手段として、ハードディスクのパーティションを区切るなども一つの方法です。(他にもDosコマンドのSUBSTとかを使うなど)

■Welcomeファイルの指定(テキストボックス)
クライアントからのリクエストに、ファイル名が含まれていない(省略されている)場合、デフォルトで検索するファイル名を指定します。
『,』(カンマ)で区切れば複数指定できます。v2.9.4以降
たとえば、ここに、「index.html」を指定して、クライアントから、HTTP://192.168.1.2/ というリクエストを受けた場合、 http://192.168.1.2/index.html と解釈して動作します。
 複数指定「index.html,index.htm,index.shtml」と指定した場合、上記のようにリクエストした場合、[index.html]を探しても無い場合は、[index.htm]を探し、それもなかった場合は[index.shtml]を読み込みます。v2.9.4以降の場合

■クライアントのIPアドレスからホスト名を逆引きする(チェックボックス)
ここに、チェックした場合、クライアントからのリクエストのたびに、IPアドレスの名前解決を行います。
動作が遅くなるため、チェックをはずした運用をお奨めします。

■隠し属性のファイルへのリンクを禁止する(チェックボックス)
隠し属性のファイルをクライアントに提供するかどうかのチェックです。
特に必要を認めない場合、ここをチェックしておいてください。

■URLに..が含まれるリクエストを禁止する(チェックボックス)
ドキュメントルートで指定したディレクトリより、上の階層を要求してきたリクエストを、禁止するかどうかのチェックです。
ここのチェックがない場合、http://192.168.1.1/../hogehoge.html のようなリクエストで、ドキュメントルートより 上の階層にアクセスが可能になってしまいます。
特に必要を認めない場合、ここをチェックしておいてください。

■BJDを経由したリクエストの特別拡張を使用する(チェックボックス) v2.3.2以降
BlackJumboDogのプロキシオプションで、追加するヘッダに「Remote-Host:」をチェックして使用した場合、 リクエストヘッダに、プロキシを越える前の元のIPを追加します。

「BJDを経由したリクエストの特別拡張を使用する」のオプションをチェックすると、Webサーバは、 リクエスト内にRemote-Host:を見つけたとき、そのIPアドレスからのリクエストであると処理されます。
これは、イントラ内などで使用している場合に、元々のリクエストを処理するように拡張する機能です。

しかし、この機能は、悪意を持って使用すると、発信元のIPを偽造することが可能になります。
グローバルな不特定多数のユーザにWebサーバを公開する場合などは、必ずこのチェックを外して運用してください。

■ディレクトリーの一覧を表示する(チェックボックス) v2.8.5以降
『Welcomeファイルの指定』で指定したファイルが見つからなかった場合、そのディレクトリーのファイル一覧を表示します。
重要なファイル(CGIの設定ファイルなど)が筒抜けになってしまう場合があります。必要が無い限りはチェックしない方が良いでしょう。
外見を変更したい場合は、BJDのセットアップしたフォルダにある『WebIndexResponse.Dat』を変更します。
<!--$LOOP--> この指定がある行は、指定したディレクトリー(フォルダ)のファイルの詳細を出すまで繰り返されます。 $HREF=リンクするファイル名 $NAME=ファイル名 $DATE=更新日 $SIZE=サイズ となっています。

■同時接続数の制限(テキストボックス) v2.9.3 以降,特定の機能はv2.9.4以降
Webサーバーの同時アクセスを制限します。
テキストボックスの数値を、0にすると、無制限になります。v2.9.4 以降
テキストボックスの数値を、1以上にすると、その数値のアクセスしか認めなくなります。
 外部に公開する予定がないのならば、0で良いと思います。

■タイムアウト(永続性接続)(テキストボックス)
タイムアウトの数値を秒単位で指定します。普段はデフォルトの15秒で結構だと思います。
もし、途中でデーターがとぎれてしまうことがあったら、数値を変更(15秒以上)してみてください。

■Server:ヘッダの指定 v3.1.3 以降
あまり利用することも無いでしょうけど、HTTPリクエストヘッダのServerを変更します。
 以下は、BJD V3.1.7のリクエストヘッダを抜き取りました。

# ブラウザ側からのリクエスト
GET /bjd-doc/ HTTP/1.1 
(中略)

# サーバー側からの返答
HTTP/1.1 200 Document follows
MIME-Version: 1.0
Server: BlackJumboDog Version 3.1.7
Date: Sun, 04 May 2003 03:31:47 GMT
Content-Type: text/html
Connection: Keep-Alive
Content-Length: 6769
Last-Modified: Sat, 12 Apr 2003 12:16:43 GMT
Accept-Range: bytes
 ♪の部分を変更します。あまり使う機会も無いかと思いますが……。
 使用可能文字列は、ASCII文字、つまりは、A〜Z 0〜9 .,/\*-+:;{}[]@^-= の辺りが使用可能なはずです。